【ストックイラスト戦略】何を描けばいいの?ネタは、タッチは、コツは?

(2021年1月16日更新)

ストックイラストは何を描けばいいの?

「ストックイラストは何を描けばいいのか」ですが、下のような種類のものが一般的ですがそれぞれ戦略があります。

それを数年前からストックイラストを続けている私なりに説明していきます。

 

【需要があるイラスト】  

  1. 人物(3世代家族/女性/サラリーマンetc)
  2. 行事(年賀状素材/クリスマス素材etc)
  3. 背景(桜/空/植物etc)

【タッチごとに考えてみた】

  1. カチッとしたベクター(基本何にでも合う、但し激戦)
  2. リアルなベクター(基本何にでも合う、技術が必要)
  3. 手描き風、ゆるいタッチ(人物なら2等身とかのかわいいもの/女性向け、お子さま向けのものetc)
  4. 筆タッチ(和食/ラーメン/節分etc)
  5. 水彩風(花/空、水などの背景素材)

需要があるイラスト  

❶人物(3世代家族/女性/サラリーマンetc)

ものすごく需要があるのが人物です。でも逆にものすごく激戦区です。

たまに需要にどハマりした素晴らしいタッチとクオリティで突き抜ける人もいます。

すでに作品点数が多いので、挑戦するなら最低限、普通に工夫できることは抑えて描いていきましょう。

  • セットのほうが売れやすい。(お得だから当然)
  • 一人描いたら表情、ポーズ違いも作る
  • 家族のイラストなら3世代までつくる(シルバー世代素材単体も需要はあります)
  • セットなら、使えそうなパーツも入れておく(花/星/光/水しぶき)
  • 買った人が使いやすい作り方で作る(パーツごとに切り離せる/隠れている部分も描いておく)
行事(年賀状素材/クリスマス素材etc)

こちらも手堅い需要があります。故にこちらもすごい激戦区です。

激戦区故の戦略は考えるべきです。

なので既にどんなイラストがあるか、足りないものはないか?

まずは検索して調べてみましょう。

  • たくさんイラストはあるのに意外と足りてないものを探してそれを描く。(左向きはあるけど右向きはない / かわいい系ばかりでシンプル系がないetc)
  • そして足りてる方も両方描いてセットもつくる。
  • なじみのある年中行事以外の「少ないけれど必ず必要になりそうな行事のイラスト」をさがす。(ニッチを狙う、ほおずき市etc)
  • 普通に自分が買いたくなる素材はどれか考えてみて、それを自分のタッチや描き方に落とし込む。(使いやすいけど難しいアングルとかでも、あえて描いてみるという意味です。)
  • めんどうで避けていることをあえてしてみる。(クリスマスツリーの細かい飾りは描けばきれいだけど描くのがめんどう、でも売れそうならやってみる、みたいなことです。)

 

(余談ですが・・・)

行事ではありませんが、私自身、ワインをたくさん描いていたのですが、それは赤ワインばかりでした。

ある方から助言をいただいて赤ワインをアレンジして白ワインも描いたところコンスタントに売れてきました。完全に見落としていた需要でした。

背景(桜/空/植物etc)

必ず一定の需要があります。

アナログで絵を描くのが好きな感性の人におすすめです。

ただ、こちらも桜などは登録されてるイラストの数がものすごいです。

検索すればわかりますが、何ページも続くピンク色にうんざりするぐらいです。

(私はデザイナーなので仕事で素材選びもするので体感しています。仕事はスピードが必要なので最初の4〜5ページで決めることが多いです。)

そして、その何十、何百ページもある検索画面の最初のページにくるには、ある程度の実績、タグの付け方などの細かいテクニック、素材点数なども必要になります。

テクニック的なことはサイトによっても違うので、私的には普通に調べて、常識的なことを抑えておけばいいと思ってます。

ただ、素材数は本当に多いのですが、もし人気投票するとすれば意外と同じものがダントツで上位に上がってくると思います。

その上位の背景素材を超えるものが作れるかが大切になってきます。

  • 桜や空などは現状の素材を見て、差別化できるものを作る。(美しさ、コピースペースの開け方)
  • 今、あまり素材のないニッチなところを狙う。(鉄の看板風、写真を撮って加工し質感のある背景にする、縦長横長)
  • 現状手持ちのイラストをフレーム化(差別化された個性的なフレームができる/1から描かなくていい)

タッチごとに考えてみた

❶カチッとしたベクター(基本何にでも合う、但し激戦)

需要はあるけど本当に激戦です。自分を出すより忠実に描きたい人向け。

老若男女向けの幅広い広告物に使用されそう。クセの強くない描き方が好まれると思います。

❷超リアルなベクター(基本何にでも合う、技術が必要)

需要はあるけど描ける人は限られてるので、ライバルはたぶん少なめです。描くのに時間とパワーがいるので量産は難しいかも。医療系など需要がありそう。

あまり人が描かない描けないものを描けばヒット作になるかも。リアルに描くのが楽しい人向き。

❸手描き風、ゆるいタッチ(人物なら2等身とかのかわいいもの/女性向け、お子さまむけのものetc)

需要はあるけど、描きたい人が多くてこれも激戦。描いてて楽しい人が多いと思うので、売れることよりストックイラストを楽しくやりたい人に向いてると思います。

広く使えるように、種類をたくさん描いて、自分が広告物に使いたいと思うか、よく検証しましょう。あとは渾身のタッチで描くのみ。うまく需要にハマれば売れるかも。

❹筆タッチ(和食/ラーメン/節分etc)

必ず一定の需要はあります。ガチの手描き、もしくはクリップスタジオなどのソフトを使う方法もあり。

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どちらにしても、線の強弱などはセンスが問われるところです。

和風のもの全般に合うタッチです。文字も書ければ更に良いです。カニや鍋物などは看板などに大きく使われやすいので比較的高額なダウンロードが狙えます。筆で描くのが好きな人向き。

❺水彩風(花/空、水などの背景素材)

一定の需要はあります。背景素材は大きく使われやすいので高値で売れやすいです。描く人の感性によって全く違うものができると思います。プレーンなものや、とても美しいものが売れる気がします。

手描きでもソフトでも描けますが、これも絵を描くセンスが問われます。手描きの味が好きな人向き。

売れるイラストとは

ストックイラストで売れるイラストは買い手が必要なイラストです。

芸術的なイラストではありません。

 

「作品」と言うより「素材」として使用されることが圧倒的に多いです。

なので、別に売れなくても楽しくやりたいというスタンスなら別ですが

売れることが目的ならまず何を描くかが重要です。

どんなに上手く描けていても需要がなければ売れないからです。

広告などでよく見かけるイラストや、今、世の中で必要になりそうなイラストなどを考えていくといいと思います。

「豪華なドレスの女の人」のイラストより「スーツのサラリーマン」のイラストの方が売れやすいとという感じです。

アーティスティックなイラストを描きたいなら、また売り方も違ってくると思います。描き分けるタイプの人もいます。

タッチによって需要が違う

タッチによっても売れるイラストは違います。

私の場合は筆タッチ中心ですが「食べ物」や「食材」がよく売れます。

人によっては「人物」、人によっては「背景素材」が売れたりします。

これはある程度、数を描いていけば自分の売れ方がわかってくるので

それをデータにして売れるものに力を注いでいけばいいと思います。

売れるイラストは描く人も多い

ただ「人物」などは

もう既にかなり多くのイラストがストックサイトに登録されています。

つまりは「激戦区」です。

なので数もクオリティもかなり頑張らないと売れていくのは難しかったりします。

ただ、そんな中でも需要のあるイラストで短期間で売れていく人もいるので、一概には言えません。

まずは描いてみる、登録してみることが大事だと思います。

100点以上登録しないと売れてくるかどうかもわからないと言う話も聞きます。

100点といえば労力は入りますが、元手は大してかからないので、イラストを描くことが好きなら試してみるのいいのではと思います。

参考»【ストックイラスト 】不器用な私がペンタブレットに助けられてる話

 

楽しくなければ続かない

売れることが目的ならそれに沿った、描き方にはなってきます。

しかし、私の場合がそうなのですが「やっぱり楽しくないと続かない」と言うこともあります。

私はイラストを描くこと自体が好きなのでいろいろ描きますが、やはり好きなタッチのイラストを描いてる時が一番楽しいし、結局それが売れたりします。

 

ストックイラストは数多くのイラストを描いていく覚悟がいります。

たまに、あっという間に売れていく人もいますが

殆どの人は最初の1年ぐらいは売れなくて当たり前の世界です。
続けていくのが難しいので、やっぱり自分の好きな描きたいイラストが良いと思います。

描きたいイラストでは売れそうにないなら、売れるイラストと描きたいイラストの折衷案的なやり方を考えるなりして、絶対続けられるイラストを描いていくのが良いと思います。

 

結果は誰にもわからないので、

まずは、まとまった数を描いて登録をしてみる。

そこからわかったことをデータにして再度トライしてみる。

それを続けていくには、好きである、楽しいということが大きな力になると思います。

まとめ

私は疲れてくると売れ筋やら関係なく好きなイラストを描いてみたりもします。

たくさんのイラストをコンスタントに描いていくにはそういった気持の余裕も必要だと思います。

上手く自分をコントロールしてモチベーションを保ちながら自分に合うタッチ、売れるタッチを見出していくのが良い方法だと思っています。

参考»【ストックイラスト 】どんなタッチが売れるの

参考»【ストックイラスト 】描きたいものと売れるものが違っていたら・・・

»アドビソフトは学ぶと安くなる(Illustrator・photoshopなど)

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