【デザイナーの私が体感】デザイナーに選ばれるストックイラストの作り方

(2021年2月28日更新)

近頃ではストックイラスト素材が充実し

デザインには欠かせないものになっています。

でも全てのイラストが

ダウンロードされる訳ではありません。

私は、グラフィックデザインの仕事をしていますが

膨大な数のイラストがあっても

実際に選ばれるイラストは

割と決まっており

クオリティが一定以上であることは

もちろんですが

そこには、ある程度の条件が存在します。

私は、イラストを選ぶ立場と

描く立場の

両方を経験しているので

選ばれやすい

イラストの条件などを

紹介してみようと思います。

使いやすいデータを作る

ダウンロードの素材は

デザイナーが作ろうとしているものに

サイズや形などが

ピッタリくるとは限りません。

むしろ作りたいデザインに合わせる為

何か手を加えて使うことが

多いと思います。

アレンジし易い素材は

大変便利で時短にもつながります。

具体的に私がデザイナーとして

こうなっていたら便利だと思う事を

紹介していきます。

重なっている部分もちゃんと離すことができる。

パーツパーツがちゃんとグループ化されている。

illustratorで作ったベクター素材なら

グループ化という機能を使って

複雑なイラストでも

パーツパーツを切り離して

使用できるように

しておくのが大切です。

これがバラバラだと

デザイナー側で大変面倒な

作業をすることになります。

デザイナーは納期に追われることが多く

時短のために素材をダウンロードする事も

少なくないので

ここで時間は喰いたくいないところ

動かした時に

特にパーツが細かいものは

ある程度グループ化して

それを更にグループ化

しておくと良いと思います。

重なりの上をよけても下のイラストがある

illustratorで作ったベクター素材の場合

重なって見えていない部分も

上の素材をよけたら

ちゃんと全てがある状態に

なっていると

大変ありがたいです。

上をよけた状態で使用する事もあります。

描き足せるとしても

その手間は省きたいので

とんでもなく手間がかかる

とかではないなら

作ってあると助かります。

使用する長さに調節ができるようになっている。

ギリギリでくっついていない。

ベクター素材、photshopなどの画像素材に限らず

デザインの見た目としては

くっついているかと思うほど

近くにあるものが

ギリギリでくっついていない

これがデザイナーは

非常に助かります。

ていうか

くっついてた場合や

重なっていた場合

それをぶった切ってしまうと

切った面が不自然になります。

そこを継ぎ足したり

直したりする

余計な作業が発生する訳です。

特に理由がない場合は

素材はギリギリでくっついていない状態に

しておくのがお勧めです。

いろんなパターンの素材を作って登録しておく。

そもそもillustratorなんか使わない

photshopなどの画像素材ひと筋の人なら

同じ材料を使って

縦長、横長、

パーツが重なっているパターン

パーツが離れているパターン

パーツ単体

などデザインする人が使用しそうな

いろんなパターンを作っておけば

デザイナーがアレンジ不要で

そのまま使える確率も上がります。

後で使用するパターンをリアルに想像して

登録素材のバリエーションを

増やすのも1つの方法です。

セット素材に全てのパーツが揃っている

セット素材は大変便利ですが

セットの中身が同じような素材ばかりでは

素材を1つダウンロードしただけで

ポスター1枚完成とはいきません。

例えば和食のポスターを作るなら

  • 和食のイラスト
  • 背景イラスト
  • タイトル文字
  • コーナータイトルの文字と
  • コーナーに使えるフレーム
  • 吹き出し
  • 全体に使えるフレーム
  • 装飾やワンポイントの飾り

みたいな感じで

必要そうなものが盛り込まれていると

いちいち探さなくて良いので

便利だったりします。

とはいえ、ストックイラストは

横展開も大事

単体やフレーム素材集合も

同じ素材で作っておき

セットにバリエーションを

出してこれも登録して

いろんな場合に対応できると

ダウンロード数も

稼げると思います。

まとめ

グループ化については

デザイナーが

選ぶ段階では解りませんが

もし、意外と使いにくい素材だった場合

デザイナーの気持ちとしては

そのクリエイターの作成した素材は

次からは避けると思うので

ダウンロードしてもらいたいなら

やはり作成する時に

使い易いところでグループ化は

しておいた方が良いでしょう。

私も以前はよく考えもしないで

使いにくい素材を

描いていたりもしましたが

自分が選ぶ側に立つと

使い易い素材を選ぶし

そういった素材を作っている人は

逢った事もないけど

優秀な印象を持ちました。

結局は

素材としての役割が大きい以上

後から使う人の事を考えて

痒いところに手が届くようにしておく

それが選ばれる

大切な条件になってくると思います。

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