(2021年4月24日更新)
前回の「【ストックイラスト 】失敗から学んだこと」
の記事にも書きましたが
私はストックイラストで失敗をしてから
いろいろ考えて描くようになりました。
私がやってみて良かったと思うことを書いていきたいと思います。
上手くなるため、売れるため、こんなことやってみた
自分の売れたイラストを研究(共通点など)
たくさん描いても、売れるイラストは
割と同じものなのでその共通点などを考えてみる。
私の場合、手描きの筆描きが多いのですが
売れるのは
- 単純に季節に合うもの(タッチ関係なく 行事/イベント系)
- 線の太いもの(和風筆書きの場合)
- やっぱり自分で見ても上手く描けたもの(タッチ関係なく)
大まかにはこんな感じです。
でも、そこで終わらず
さらに細かく考えて
- 線のかすれが良い感じに出ているもの(筆書きの場合)
- 1箇所、強く目を引く部分があるもの(筆書きの場合 色目など)
- 強弱があり勢いや奥行きがあるもの(筆書きの場合)
そういったものが売れる気がするので
次に描くものはその辺を心得て描くようにすることに
気をつけるようになりました。
他人の売れているイラストを研究
ストックイラストはサイトによっては
ランキングなどもあるので
売れているイラストはある程度わかります。
イラストは興味のない人には
同じようなタッチで同じようなものが描いてあれば
どれも同じに見えたりします。
でも売れているイラストは
やっぱりクオリティが高いと思います。
私自身デザイナーをやっていて
イラストを選ぶ立場でもあるのですが
ダウンロードサイトを見れば
見るのが面倒になるほど
数多くのイラストがあります。
ところが
なので
売れているイラストの共通点は何か
自分がイラストを探したり使う立場だったら
どんなイラストを選ぶか
そんなことを考えてみると
- 可愛い/美しい
- プロが描いたっぽい
- 使い易い
こんな感じだったのですが
さらにそれぞれを細かく具体的に
色
- 淡いピンク色が可愛い
- パステルカラーがカラフル
- グラデーションが美しい
- 赤が効いていて美しい
- 渋い色目のコントラストが美しい etc…
形
- 丸っぽい輪郭が可愛い
- シャープな輪郭が美しいなど etc…
線
- やや強弱がついている
- 少しだけ手書き風になっているなど etc…
- 例えば人物なら
目鼻口の書き方
- 顔に対しての、位置がちょうどカッコよく見える
- 鼻はあるが主張しすぎてない etc…
輪郭の描き方
- シンプルなのにアゴや頬骨のラインでその人物の
- 特徴を捉えている etc…
頭 身
- 顔と体のバランスがちょうどカッコよく見える etc…
アングル
- 向きや形が広告などに載せた時、納まりがいい etc…
広い用途に使える
- タッチや色使いが老若男女に好まれそう etc…
データ形式
- ベクター形式でアレンジができるなど etc…
自分のタッチと違うイラストであっても
選ばれる理由を、深く深く考えてみる
何か応用できることはないか研究してみる
ということをしています。
実際、応用するできることもあるし
コンスタントにクオリティの高いイラストを見ると
その良さが自然と感覚的に身についてくる
ということもあると思います。
タッチ(描き方)を見直す
私は手描きイラストが中心ですが
同じタイプのイラストを描いていると
マンネリ化して気持ちが入らなくなるということがあります。
ストックイラストは
ある程度売れるまではコンスタントに数を描いていかないと
売り上げを保つのが厳しいので
売れていくにはモチベーション維持も大事です。
それに、手描きでの定番のものを描き尽くしてしまうと
先々、売り上げも伸び悩む恐れもあります。
私はデジタルで描くのも好きなので
手描きに飽きてくると
時々、グラフィックソフトの
イラストレーターやクリップスタジオを使って描いてみたり
いつも描かないものを描いてみたりもします。
イラストレーターは
ベクターで描くので後からアレンジがし易いし
クリップスタジオは
手描きに近い感覚で描けるので楽しいし
コテコテの手描きとは違って
デジタルの手書き風もまた味があります。
ペイントツールのスタンダード【CLIP STUDIO PAINT PRO】
たまに描くデジタルイラストで
売れるタイプのものが出てくれば
タッチが増えるので
そういった意味でも有効です。
そして
(余談ですが)
一度、機材の故障でネットがしばらく使えない時があり
その関連でスキャナーが1週間ほど使えませんでした。
その間は手描きをスキャンができないので
これも良い機会だと思って
デジタルイラストをたっぷり描きました。
(女性の髪型40種)ですが
デジタルとアナログが両方できると、やっぱお得だ!
時間を無駄にしなくて済むな〜
そんなことを思いました。
(でもストックイラストを始めたばかりの頃なら
スキャンができないのを言い訳にサボっていたかも)
イラストの本を読む
イラスト関連の本はたくさんあります。
(描き方/考え方/ソフトの使い方など)
いろんなタイプのものがありますが
私は興味のあるものは片っ端から読みました。
役に立ったことや心に残ったワードもいろいろあります。
特に役立った本を2冊紹介します。
絵はすぐに上手くならない デッサン・トレーニングの思考法 [ 成冨 ミヲリ ]
●心に残ったこと
当然といえば当然ですが、依頼されたイラストを
何も見ずにささっと描けたら
カッコいいし時短になりますよね。
私はそれから物の形をよく見るようになりました。
●心に残ったこと
これはストックに限らずイラスト全般に言えることですが
それから自分のイラストの魅力について考えました。
この本には他にも目から鱗の事がたくさん書いてあり
何度も読み返しました。
本を読んで新しい知識が増えると
次にやりたいことが出てきて
単調になりそうなイラスト作業でも
また新たなモチベーションにも繋がるので
マインド面でも本を読むのは良いと思います。
あと、私はだいたいデジタルではなく紙の本を読むのですが
ずっとモニター画面をみていると
目も辛いし、なんだか心身共に疲れてきます。
本を読むと気分転換になるし、心が安らぐ
ということもあるので私みたいな人にはおすすめです!
売り上げを細かく分析してみる(感情を入れずに数字を見る)
売り上げは大まかにはつけていました。
見ると楽しくなるからで
深い意味はありませんでした。
でも、何年間かやるとそれはデータになり
自分のイラスト売れ方の参考になります。
最初の頃はダウンロードされれば嬉しいので
単価とかは気にしていなかったのですが
ストックイラストで生活費レベルまで
稼ぎたいと思うようなり
もっと細かく計算してみて
見えてきたことがありました。
やはり単価が大事です。
私の場合は、ダウンロード数が
そんなに多くないので
なので、たまに
イラストの内容からいって
物凄い数のダウンロードで稼ぐ人もいますが
私のイラストはそういったタイプではなく
数はそんなに売れません。
ただ、たまに高い金額のダウンロードがあるので
その数で売り上げの変動が大きいです。
なので、近頃では
大きな金額でダウンロードされたイラストの
共通点を考えて
そのタイプのものを多く描いていくようにしています。
でも、売り上げは二の次で
好きなものを楽しく描きたい人は
そこまで考えなくて良いと思います。
まとめ
いろいろ考えたり試したり
大変といえば大変ですが
私が以前そうだったのですが
思考停止したままダラダライラストを描いて
売れな〜いと嘆いて時間を無駄にする。
こんなことになるよりは
よっぽど、良いと思っていろいろやっています。
それに、最初は大変ですが
ある程度売れると
しばらく放っておいても
売り上げが保てたりします。
現に私はブログを始めた頃には
そちらの設定や勉強が忙しく
新しく描くイラストの点数が激減しましたが
でも売り上げは下がらなかった。
上手くいけば、そういった良い事があるので
すぐには結果は出ませんが
目的に向かって工夫して最短距離を走れるように
頑張っていこうと思っています。