(2021年5月4更新)
【ストックイラスト 】マーケティングが必要と思って考えたこと
ストックイラストで売れたいならマーケティングは考えた方がいいと思います。
とは言いつつも・・・
「マーケティング」って何?
これが一年ぐらい前の私の姿です。
マーケティングの正しい定義なんて今もわかってません。
でも、最近ビジネス的な考え方などに触れる機会が多くあり、いろいろ学ぶことができたのですが
マーケティングって要するに「売れるためにアレコレやること」なんだなと思いました。
それならストックイラストで売れるためにアレコレ調べ、研究し、今までやってきたこと
これってマーケティングってことになるんじゃないのって思いました。
なので
売れるために考えたこと(失敗を含む)例を、アレコレ書いていきたいと思います。
ストックイラストで売れたいなら(書き方)
■良くない方法■
タッチがバラバラで点数が少ない
同じタッチで100点ぐらいは合った方がいいです。クオリティ以前に、多くの人の目に触れるところまで検索順位を上げていく必要があるからです。
イラストによっては検索画面が何百ページもあります。それを全部見る人はいないと思います。
10点描いて売れない
→ イラストに問題があるのか?
→ 少し直してみる
→(そこにばかり時間をかけて点数が増えない)
コレは良くないです。
10点描いて売れないのは当たり前です。
点数が足りていないのです。
気分だけで描く(ペース配分をしない)
気分も大事ですが、ストックイラストは数多く描かなければ売れにくいです。
- 1枚描くのにかかる時間
- いつまでに何点描くのか
- 毎日何点描くのか
細かく考えてペース配分しないとなかなか点数も増えていかなかったりします。
ストックイラストを始める人は基本イラストを描くことが好きだと思います。
それでも、ほとんどの人は「いつでも、どんな時でも、イラストを描いてさえいれば楽しい〜」とまではいかないと思います。
多少気分が乗らなくても、
毎日ここまではやるとか決めて習慣にしてしまった方がコンスタントに効率よく描けると思います。
頭の中で素晴らしい作品を描いて大画伯になってるより、
今日、下手くそな絵を一生懸命描いた私の方がエライ
■良い方法■
タッチを揃えて、まとまった点数を登録
タッチの揃ったものが、まとまった点数ある方が認知されるので売れることに繋がり易いです。
まとめ買い(まとめダウンロード)してもらったりもありえます。
買い手側にもいろいろ条件があるようで
(1ヶ月内で○十枚ダウンロードできる)
と言った契約の場合
その時すぐには必要でないイラストも、せっかくダウンロードできるなら上限数までダウンロードするということがあります。
(わたしの場合ですが・・・)
たまに月末に何十枚ダウンロードされる時があります。
私のイラストを認識してくれていて、いずれ使うために上限数までのダウンロードをしてくれたのかもと思ったりしています。
タッチが複数あるのも強みですが、まずは「自分はコレ」というものを数多く描いて、その上でタッチを広げていくのがおすすめです。
計画的に描く
売れるためには、ある程度の計画は立てて描いた方が良いでしょう。
●2ヶ月前ぐらいにはアップロードしておく。
コレがおすすめです。
とは言いつつ私がそうなのですが・・・
クリスマスにはクリスマスのイラストを描きたくなります。
でも、それでは遅い(もしくは早すぎる)のです。
なので、いつ何を描くかを決めて、紙に書き出すなり、マインドマップに入力するなりしておくと良いと思います。
あとで見返えせるように記録しておくと描く前の何を描くか考える時間が節約されて、スキマ時間で作業している人に特に有効です。
イラストの登録数は年々増えていくばかりなので、季節感だけではなく更に掘り下げて考えて描くことが必要です。
❶アングルが横からのイラストは既に描いたし登録イラスト数も多いので、前から、斜め上から、などアングルを変えて描いてみる。
❷一つのイラストで余白やコピースペースのあるパターンも作ってみる
❸あまり人の描かないものを描いてみる。(珍しいけどどこかでは必要なもの/描くのが面倒くさいのでみんなが描かないもの)
❶は、私の場合、アルコールドリンクの集合を斜め上から描きました。横からのタイプが良く売れるのですが、斜め上からもたまに売れます。
❷は、これはあるストックイラストレーターさんから助言をいただいてやってみたのですが、意外なものの真ん中に余白を付けたら売れました。(カニ、ヒラメなど)
❸は、私は筆タッチが主流なので、ハマったのか「高麗人参」がけっこう売れます。
体感ではなく数字を見る(売上げと時間)
ダウンロード数や売上げは、各サイトによって違いますが、振り返って見ることができます。
ダウンロードがあると、それだけで嬉しくて、私は以前、単価のことをあまり考えていませんでした。
ところが「数字でちゃんと考えることが大事」だと学ぶ機会があり実際計算してみました。
それでびっくり
➡ 何年間の合計額が1,000円にも満たない
単価が高いが、ダウンロード数が少ないイラスト
➡ 1回のダウンロードで1,000円を超える
コレは大きな違いです。少なくとも私の体感とは違っていました。
ダウンロードされて嬉しいという気持ちは大切ですが
売れたい、稼ぎたいのなら単価は本当に大事。
それからは高単価で売れたイラストの特徴や使い道を考えて
単価が高いが、ダウンロード数が少ないイラストを多く描くようになりました。
イラストを数多く描き、各サイト用にデータ形式を変換しタグ付けして登録する。
ここまやって一仕事終了なのですが、コレには時間がかかります。
登録サイト数は多い方がいいけど
➡イラスト全体の点数が増えていかない
コレでは意味がありません。
イラストの描き方もそうですが、
登録のやり方は、効率の良い方法などいろんなサイトで紹介されているので、どんどん取り入れていくのが良いと思います。
➡https://stockillust.com/archives/1618
私は最初の頃は登録時間など「イラストを描くとついでについてくる作業にかかる時間」ぐらいにしか考えていませんでした。
それが登録サイトが増えていくにつれ登録時間が負担になるようになり、やり方を考えるようになりました。
なので下のようなことをやってみました。
❶ ソフトや機能を覚えて使い倒す(ブリッジ、アクションetc)
❷ タイムを測ってみる
❸ 割り切ってサイトを減らす
❶は 得意な人には有効です。しかし苦手な人は、全てやる必要はないかもです。やればやる程、考えることが増えていったりもするので・・・
❷は一度やって見て、大体のかかる時間を把握できたので、次からは目標時間を決めてヨーイドンでやって見たりしました。力業ですが早くはなりました。ダラダラやるとなかなかアップロードできないので・・・
❸は1度やって見て、やっぱり勿体無いから復活したりもしました。でも、他にやりたいことができて(動画も覚えて登録したい)その時間が必要になってきたので、その分と思って登録の手間に売り上げが見合わないサイトは思い切って減らしています。
どこのサイトで売れるのか(マーケットを選ぶ)
同じイラストでもサイトのよって売れ方が違う。
コレはよくあります。サイトによって見ている人の層が違うからです。〇〇サイトは〇〇に強いなどあるとは思います。
そしてイラスト自体が描き手によって、かなり違っているので何がどこで売れるかは千差万別。
自分が何を描いたら、どこのサイトで売れるかは、みんな知りたいところですが、
まずは一定数以上登録してみてデータを取っていくのが結局のところ遠いようで早い道のりだと思います。
考えすぎて中々イラストをアップロードできない。
これは私もそうでしたが初心者あるあるで時間がもったいない。
ある程度のクオリティがあるなら、反応を調べるためにどんどんアップロードしたほうがいいです。
よく言われているPDCAを早くまわすということです。
ストックイラストは複数サイトに登録している人がほとんどです。
単価が安いので、そうやって合わせ技で稼ぐのが主流ですが、中には1つのサイトで物凄く売れるので、その売れるサイトで専属となる人もいます。
専属契約の方が売り上げの取り分が大きくなるからです。
ただ、その場合は同じイラストを他のサイトに登録はできません。
これは1つのサイトで極端に売れている人の場合なので、通常は収入源が一つというのは、なんとなく不安だったりもします。
しかし、そもそもストックイラストは副業で、それ以外で生活費が稼げる人なら、相性の合うサイト1つに絞れば登録の手間もあまり掛からないし1つの方法かも知れません。
自分の売れ方と自分の中での優先順位を考えて、一番合った売り方をしていくのがいいと思います。
トレンドはすぐに描く(タイミング)
トレンド(流行ってるもの/話題のもの)はすぐに描きましょう。高い確率でダウンロードされます。でも、時期を逃したら全く売れなかったりします。
私の場合はどうってことない「タピオカドリンク」のイラストが売れたりしました。
あと、「お家を楽しむ」系も普段売れないタッチのものが売れたりしました。
需要のあるものは売れるので、描くのであればタイミングを逃さず描くと良いと思います。
こういったものは単発なので、ずっと売れるわけではありませんが1ダウンロードでもあることで継続の励みになったりするかもです。
まとめ
マーケティングというと難しく聞こえますが
イラストを売ることを商店街でお店を出すようにイメージしてみるとわかりやすいと思います。
魚屋さんやパン屋さんのようにイラストをお店に並べて値札を付けて売る。
よく売れる商品は増やすし、売れなければ売り方を考える。
並べ方や内装が良くないのかな?と思えば
サイトのプロフィールページを見直すなど
考えることやできることはたくさんあります。
大変ではありますが、そこがまた楽しいところです。
これはあくまで私が、売れるための近道として、やった方がいいと思うことです。
「好きでイラストを描いてるだけなんだから、そんなこと考えたくないよ。」って人はそれでいいと思います。
「物凄いクオリティの高いイラストを描ける」その上「需要にもピッタリハマったイラストが描ける」こんな人ならマーケティングとか、あまり考えなくても売れるかもしれません。
私は残念ながらそうではなかった。
でもイラストを描くことが好きなのでイラスト中心の生活がしたい。
それには「売れなければならない」と思って、日々こういったことも考えるようになったということです。
ストックイラストへの向き合い方は人それぞれで自由ですが、何よりイラストを描くことの楽しさを忘れてしまっては本末転倒。
私がここにいろいろ書いたことも、全て杓子定規にやらなくてもいいと思います。
なぜならストックイラストで一番の課題である継続が難しくなるからです。
そこは結果が出るまで続けていけるように、バランスを取りながら楽しく描いていきましょう。