(2023年6月3日更新)
ストックイラストをはじめて
気がつけばこんなに時間がたっていた。
PIXTAへの初投稿が2014年、それから休ん出る時期もあったので稼働してたのは7〜8年、こんなにやってきたのかと思うと驚きです。
振り返るとストックイラストも自分の生活もずいぶん変わりました。
なのでそんなことを記事にしてみました。
売れるために役立つような内容ではないですが興味がある方は読んでください。
ストックイラストに名前はなかった
そもそも昔はストックイラストなんて言葉はなかったんです。
PIXTAのようなストックフォトサイトはありましたが、もっと高価で、数多い写真素材の中にたまにイラストがあるというイメージでした。
高価だった
ストックフォトも今とは全く違っていて、1回使用するのに何万円もかかる高価なものでした。
私はデザイナーをしているのでストックフォトを仕事で使用することがあるので、たまたまそのことを知っていました。
1回の使用料が何万円が普通だったので、その頃新たに現れたPIXTAの何千円がお手頃で驚いた覚えがあります。
ストックフォトは高いなぁ〜と思っていたけれど写真やイラストを仕事で制作している人がいるのだから、お金を払うのは当たり前と思っていました。
なのでデザイナーとしては、PIXTAさんはちょうど良いお手軽さでした。
このイラスト誰が描いてるんだろう
ストックフォトに載っている数少ないイラストを見ながら「これは、どういった人が描いてるんだろう」と思っていました。
なんで選ばれたの?
売れるの?
などなど疑問がいっぱい、
イラストを描くことが好きでイラストレーターに憧れていた私は仕事でサイトを見ながら
「これならサイトに載せておくだけだからデザイナーをしながらできる」
「苦手な営業や、お客さんとのやり取りをしなくていい」
「サイトに自分のイラストが並ぶなんてかっこいい」
やってみたいなぁ〜とふんわり思っていました。
それなら、やればいいのですが、ここが一番の問題なのですが
イラストを描いていなかった。
なぜなら、休みはマンガ読みたいから、
ゲームしたいから、
友達と遊びに行きたいから、
イラストレーターになりたいならイラストを描かないと始まらないのですが、ごくたま〜にしか描いていなかった。
でもある日、ストックフォトサイトに小さく載ってる作品募集のところを見てみて「30〜50枚を提出して審査を受ける、通ればサイトに掲載」みたいなことが書いてあって、その数はまず無理と思いながら、ずっと心に引っかかっていました。
30枚描いてみよう
ずっと心に引っかかってるのが嫌になって、だんだん時間がかかっても30枚描けば審査に出せると思うようになりました。
このままじゃ絶対後悔するからやってみようと思って1年ぐらいかけて30枚描きました。そしてイメージナビというサイトに審査に出しました。
審査結果を受験のようにドキドキしながら待ちましたが審査には合格しました(実は審査は通りやすく売れるのが難しいということを知らなかった)
それが厳密に言えば、私のストックイラスト歴の始まりです。
ただ、ストックイラストなんて言葉はなかったし、サイトに載っているイラストは芸術的で絵画やアートの要素が強いものが多かったです。
今のストックイラストで月100枚描いて登録、たくさん横展開などとは全く違う世界でした。
⬇ちなみに下がイメージナビに登録していたイラストです。
きれいな女性のファッションイラストが描きたかった
今も描きたい、なかなか売れないけど
⬇今はこんな感じ
参考»【ストックイラスト】「諦める力」が助けてくれた話(挫折しそうなら読んでみて!)
こんなにお手軽になる日がくるなんて
そのような経緯がりましたが、以前よりイラストを描くようになった私はPIXTAにも違ったイラストを入れ始めました。
それはだんだんコンスタントに売れ始めました。イメージナビさんは1枚しか売れなかった。
ただ1枚の価格が全然違います。PIXTAはマイクロストックと呼ばれ、カット的なイラストが多く採用されていました。
たぶんそういったイラストを気軽に買うところがなく需要があったのだと思います。
とはいえ基本は写真のサイトなのでイラストの扱いは少なかったです。
ストックフォトは検索すればいろんな情報が出たけどストックイラストは何も出なかった。
私もストックフォトのイラスト版だからストックイラストになるのかなぁ〜でも、そんな言葉は使わないなぁ〜と思っていました。
それから信じられないことに無料サイトが現れて驚きました。
PIXTAさんで安い感じがしていたのに、安いどころか無料だなんて???
そのころ通っていたネイルサロンのネイリストさんが、お店の広告を自分でつくるのに無料イラストをダウンロードしたそうで
「よくこんなに無料で描いてくれるもんだって思いますよ。」
と言ってたので
「違いますよ、描いてる人は無料じゃないですよ、ダウンロードごとにお金が入ります。」
と答えたのですが
「えっ、どこからそのお金は出るんですか?」
と聞かれて、考えたことがなかった私は
「どこからだろう???」
ネイリストさんも「どこからだろう???」
となって、2人で考えたけど、結局わからないままだったことがあります。
その頃の私は広告収入の概念が全くありませんでした。
でも今は無料サイトだけでもたくさんあって何とも不思議な感じです。
イラストを描く人は趣味の人もいれば、謙虚でお金に換算するのが苦手な人もいるので、金額とクオリティが合ってないこともある、使う人は無料があれば無料を使うし有料の高価なものはなかなか売れなくなっていくのだと思います。
AIがやってくるなんて
ストックイラストが売れ始めからだんだん気になってきたのが「自分と似たタッチのクオリティの高い人が現れると売れなくなる」ことでした。
でもそれは人間が相手のことで、まさかAIなんてものが現れるとは・・・
自分に似たタッチは見たことがないけど、すごいイラストが描ける?(生成される)のは良く目にします。
書き手側の立場から言えば、イラストというものは描きたい人がたくさんいる、AIは人がやりたくない仕事をやってくれればいいのにと思いました。
ただ、商業イラストならイラストの背景の広い部分をきれいに埋めるとかには役に立つのかなと思いました。
芸術作品なんかは、これからどうなっていくんだろう・・・
ストックイラストにもAIが入ってきているようで脅威ではありますが、AIでもなんでもそうですが、時代の流れで変わっていくものとは、考えながら上手に付き合っていくのがいいと思っています。
全く知らないまま同じやり方を続けるのではなく、とはいえ気にばかりしていても仕方がない。自分にとってちょうど良い付き合い方を模索していくのがいいのかなぁ〜っと思っています。
まとめ
私は子供の頃から絵を描くのが好きで紙に落書きばかりしていました。
イラストレーターという言葉も一般的ではなかったころから絵を描く仕事がしたかったです。
小学生の時に学校の図書室で絵本を読んでいて「この絵本の文章を書く人は作家という仕事名だよね、絵を描く人もいるはずだけど、何て呼ばれるんだろう、その仕事がしたいなぁ〜」と思った覚えがあります。
それから何十年も経って、
今は無料でクオリティの高い絵が数多くデータとなって手に入る、人間以外が絵を描く時代。、
世の中の変わりようには本当に驚きです。
私はTwitterで流れてきた、素敵な絵を描く画家の方をよくフォローするのですが、世の中が変わってもこうやって一つ一つ頑張って絵を描いている人はいるんだなぁ〜と思います。
ストックイラストの今後はどうなるのか、私は生き残れるのか、そもそもストックイラストが今の形で続いていくのか心配なときもありますが、子供の頃の私や、働くようになってストックサイトを見るだけで何もしていなかった私が「結局あなたはどうなってもイラスト描きたいんでしょ。」と言ってるような気がするので、これからもしつこくイラストを描いていこうと思っています。
⬇ストックイラストで実績のある方のnoteのコラボ記事がとても参考になりました。
【コラボnote】ストックイラストを約10年やってみてわかったこと