【ストックイラスト 】どんなタッチが売れるの
(2021年5月16更新)
私は数年前からストックイラストを続けていますが、その中でいろいろ知り得たこと、感じたことからイラストのタッチと売れ方について色々と書いていこうと思います。
売れるかどうか→タッチだけでは決まらない
当然かもしれませんが、売れるかどうかはタッチだけでは決まらないです。
ただ、需要の大きいタッチは存在します。
例えば
【プレーンなタッチの人物(家族など)】
需要は大きい(但し激戦区)
(参入者多数、イラスト数が飽和状態)
売れてるイラストは、ものすごく売れてます。でも、その何倍もの売れてないイラストが存在します。売れなくてもイラストが下手な枠じゃない、描きたい人が多いからです。
逆に
【和風筆タッチ】
需要は限られている(プレーンなタッチの人物ほど激戦区ではない)
(デジタルイラストのように部分的な使い回しができないため、点数を増やすのが難しい)
売れてる人もいます。そもそも向き不向きが分かれるジャンル。描きたい人、描ける人が少ないと思います。
【アメコミ風タッチ】
需要はかなり限られている(プレーンなタッチの人物ほど激戦区ではない)
(描く手間がかかりそうなのでコスパが良くないかも、上手く仕組み化できるのなら良いと思います)
売れてる人もいます。これもそもそも向き不向きが分かれるジャンル。描きたい人、描ける人が少ないと思います。
売れるイラストの条件
需要のあるなしも売れ方には関わってきます。
ですが、イラストそのものに関して言えば下のようなことが言えると思います。
無駄にクセが強い→売れない
さりげなく個性が光ってる→売れる
これは肌感覚ではありますが売れているイラストは描いた人の個性が出ていながらも無駄なクセがないような気がします。
そこには例えば線の太さが何ポイントだとか、髪の毛の色は何色だとか、絶対的な決まりはありません。
ですが傾向や法則的なところはあると思います。そこを研究していくのも売れるタッチを探す一つの方法だと思います。
その見極めは難しいですが、見て良い気分になるか、その逆か。そして自分がお金を出して買いたくなるかどうかだと思います。
自分が買いたくなるかどうか
私はデザインの仕事をしていますが、以前、上司に「自分が買いたくなるようなデザインをして欲しい」と言われたことがあります。
さりげなく言われただけなのですが、私はそれがとても腑に落ちてデザインを考えやすくなりました。たぶんクオリティも上がったように思います。
それ以来、デザインをする時もイラストを描く時も自分が買いたくなるかを考えるようにしています。
好きなタッチが良い
続けられるかどうか
ストックイラストでどのようなイラストを描いていくかは悩むところですが、
好きでもない、得意でもないタッチのイラストを、売れ筋だから描くことは、全くおすすめしません。
なぜなら、ストックイラストは、まずは続けていくことが難関になります。
続けられるかどうか、ここで参入者の大半が振り落とされます。
好きでないと続けていくハードルは上がりまくりだからです。
ストックイラストにもいろんなタッチがあり、その中でも売れているイラスト、売れていないイラストがあります。
- 需要が大きいイラストを描いても、その中で埋もれてしまって売れないのなら本末転倒です。
- 例え需要が低めのイラストでも、その中で一番売れるイラストになったほうが売上にはつながると思います。
- 好きなタッチが需要が大きいなら、激戦でも売れてる人は実際存在するのだから、研究しながら挑戦してみるのも1つの方法です。
需要が少ないタッチでも先に出てきた和風筆タッチやアメコミ風は、必ず一定以上の需要はあります。
アメコミイラストが好きで好きでたまらない人は、まずはアメコミタッチで研究しながら描いていく方が良いと思います。
思うほど売れなかったとしても
ストックイラストで思うほど売れなかったとしてもストックイラストはポートフォリオの役割も果たしてくれるので、そこからクライアントワークにつながることもあります。
ストックイラストは何百枚とイラストを描いていくことになるので、描いていて楽しいと思えるイラストを研究しブラッシュアップしながら描いていくことが方法としてはおすすめです。
その方がイラスト自体のクオリティが上がっていくと思います。
タッチは揃えたほうが良い
描きたいタッチが複数ある場合、売れることが目的なら最初の100点くらいはタッチは揃えた方がいいと思います。
違うタッチを10点づつ登録した場合、まだ、それぞれの数が足りなくて売れる最低水準の数に届いていない。
つまりは売れるかもしれないのに、数が足りなくて認知されていない、ということがあるからです。
早く結果を出したい、知りたいなら、まずは渾身のタッチでまとまった数を登録してみるのがおすすめです。そして売れるかどうかを試してみるということです。
ゆっくり進めたい、楽しく自由に描ければいいなら、この限りではありません。
研究は大事
ストックイラストは数多く描かなければいけないので、増やすことばかり考えがちです。
ですが数多く描いても、売れるイラストは決まっています。私の場合、半分以上は売れなかったりします。
なので、売れたものの共通点を考えて、そのタイプを増やしたりします。
また同じようなタッチのイラストをいろいろ見て、参考にしています。素晴らしいと思うイラストはなぜ素晴らしいのか考えてみます。
そういったことは、日々繰り返していく方が、闇雲に数を描くより、結局売れやすいと思います。
まとめ
タッチだけでは決まらないけど、
売れるにはタッチを含めていろいろ考えながら描いていくことが必要ということになるでしょうか。
でも、私自身、売れないだろうな〜と思ってもそのとき描きたいものを描くときもあります。
本当にストックイラストは継続するのが難しいので、理屈ばかりではなく、そういった遊び心とか楽しんで描く心の余裕なども忘れないことが大切だと思います。