私は「ストックイラスト」というものを数年続けております。
長くやっているおかげで、月数万円の収入は得られるようになりました。
ストックイラストは面白いけど売れるには時間がかかることが多いです。売れる前に心が折れて続かない人が多いという現実もあります。
しかし少しでもダウンロードがあれば、心持ちがまるで違ったりします。
まだダウンロードがない人には最初のダウンロードの日が1日でも早く来るように、ダウンロード経験はあるが、まだ本当に少ない人には少しでもコンスタントにダウンロードされるように、コツやマインド、考え方など私の経験上思うことを記事にしてみました。
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コレを描けば売れる
売れる題材を選ぶ
早くダウンロードされたいなら何を描くかはとても大切です。
私が登録してから早く売れた実感があったものとしては下のようなものがあります。
売れたイラスト
●トレンド→その時流行っているものということです(タピオカドリンク、〔コロナが流行り始めたときには〕オンライン飲み会、うがい etc)
●季節モノ→シーズンより少し前に登録(焼き芋、年中行事関連グッズ(お正月、節分etc)
●セット→お得なので売れやすいです。売れなかったものを再利用もできます。
●お酒、宴会関連→(ビール、ワイン、焼き鳥、鍋物 etc)
●パーツ素材→(フレーム、吹きだし、矢印 etc)
●人物(脱毛、ダイエット)→ビフォア・アフターになっていると更によいかも(悩んでいる人→喜んでいる人etc)
という感じなので上の2カテゴリーを占めている宴会セット、アルコールドリンクセットは定番で良く売れます。
売れた文字(手書き文字のことです)
(売れる)無料、お得、大売り出し
(たまに売れる)匠、絆
※上記は私自身が実際売れたものですが、私は和風の筆タッチなのでタッチによっても替わります。
●かわいいイラストやきれいなイラストを描きたい人は多いです。しかし売れることを優先すると、たぶんもっとベタなものダサいものを描くことになってきます。そのあたりは自分のマインドと相談です。継続できて楽しいところに持ってきましょう。
ちなみに私は・・・
○チラシに使われる「大売り出し」などの文字は書きたくありませんが、自分のタッチなら書けそうだし売れるので書きます。
○人物は苦手ですがきれいな女性は描きたいので、たまに描きます。ベタなデフォルメの人物(びっくりして目玉が飛び出すなどは下手だし特に描きたくはないので描きません。
コレをすれば売れる
たくさん玉を投げる
○まず自分の売れるイラストをを見つける為に、たくさん描きましょう。ごくたまにいきなり売れる人もいますが、そんな人はまれです。
○登録サイトは1つだけではもったいないです。サイトによって売れるイラストが違うので複数登録がおすすめです。サイト数が多すぎるとタグ付けに時間がかかりすぎて負担になるので、そこは継続できる範囲で考えましょう。
インプットも大切ですが最初はアウトプットを多くして走りながら考えましょう。
売れなくて当たり前マインド
殆どの人が簡単には売れません。最初はそんなもんなので、どんどん登録して何が売れるかのデータを取る為の実験ぐらいに思いましょう。
よく自分のイラストが下手だと悩んじゃう人がいますが、基本みんな自分が気にする以上に上手いです。
ただ、売れている人は間違いなく素晴らしく上手いので、いくらでもタダで見れるのだから悩むより研究して自分のイラストに活かしましょう。
仲間を作る
最初から売れた場合はここはいらないかもしれません。
でも多くの人は、すぐには売れずいろいろ悩んだりするもだと思います。
私も売上が伸びなくなって、ずいぶん悩みました。
私は人見知りですが思い切ってPIXTA DAYなどストックイラストのイベントに行ったり、
そこで知り合った人にTwitterで相談したり、
その後は副業全般のオンラインサロンに入ってみたり
ストックイラストのコミニュティに入ってみたりして少しづつストックイラストの仲間や先輩、尊敬する人などが増えていきました。
同じぐらいに売れている人でも、やり方は一人ひとり違ったりします。
情報を共有できると遠回りしなくてすみます。
そして、継続していくのが辛いとき何よりも心の支えになります。
少しでも稼げると良いことたくさんある
幸福度がアップする
大げさなようですが本当です。
お金が稼げればその分幸福度がアップ、これは当然ですが、ストックイラストは単価が安いのでダウンロードされ始めたとしても最初から「念願の高価な〇〇が買える」「生活が楽になる」なんてことはありません。
でも1ダウンロードあっただけでマインドは替わります。
私は替わりました。
少しでも売れたことで未来に希望が見えました。
私はそのころは特に会社勤めが嫌で嫌でたまらなかった、それでも会社を辞めることができない自分の現状が嫌だったのですが、
1ダウンロード分、自分の力でお金を生み出せた、この経験だけで気持ちがいくらか楽になりました。
マインドが書き替わる
ストックイラストの1ダウンロードは涙が出るほど安いです。
でも、それが少しづつでも増えてくるとマインドが書き替わっていきました。
会社が嫌すぎて、家に帰っても考えてしまう常に頭を離れない嫌なことが、
ストックイラストで次は何を描こうか、どのようにすれば売れるだろうかに置き換わりました。
単純に嫌な気持ちになる時間が減りました。
そしてストックイラストは自分でお店を切り盛りしているように楽しく
収益が出れば嬉しいし、伸び悩んだときは対策を立てることが面白く
以前は気になっていたこと(会社での人の発言や些細な出来事)
→どうでもいい、そんな暇はない
となりました。
そんなことで幸福度は間違いなくアップしました。
幸福になるためにお金を稼ぎたかったのだからコレ大切ですよね。
気づいたこと
●お金のことは考えなくてはダメ
お金のことは考えておいたほうが良いです。
ストックイラストを始める人に限らずですが・・・
私は遠い昔、会社で真面目に働いていれば、ゆっくりでも給料は上がる、一生大丈夫みたいな感覚でいました。
仕事が忙しすぎて疲れて、将来のことを考えるより楽しいテレビを見たい
毎月生きていける給料は入るのだから
それでいいや〜とばかりに先送りに。
それが何年、何十年続くとどうなるのか
これは会社にも立場にもよりますが
私の場合は一生大丈夫どころか
仕事はどんどん増えるし、給料は上がらず、むしろ下がったり環境は悪くなる一方でした。
このままでは将来間違いなく生活が詰む、その前にメンタルが詰む。
イラストを描くことは子供の頃から好きでそれを仕事にしたいとは思っていました。
でも現実的には無理な気がしていたし努力もしていなかった。
ストックイラストを始めたのは、その夢を叶えられるのではと淡い期待をもったからです。
お金のためではありませんでした。
それとは関係なく、人間関係だけが辛いと思っていた会社で、仕事内容、給料体系、辛いことがどんどん増えていきました。
そんな中で、ストックイラストで安泰にはならないまでも生活の助けになるだけの収入が得られるようになり、もっと売れれば会社を辞めるなりして将来をもっと良いものに替えられるという希望を持つことができるようになりました。
ストックイラストが無かったらと思うとゾッとします。
私は「何歳までに何をしたいのか」「それにはこの収入で足りるのか」「足りなければ何をすべきか」をシビアに考えていなかった。
その結果、嫌な人間関係を我慢しながら、やりたくもない仕事をする
そんな生活から抜け出しきれてない自分がいるのだと痛感しています。
真面目に働いてるだけではしんどくて真面目であるがゆえに損をする場合もあります。
目の前のことだけでなく、先のことまでちゃんと考えておく、あくまで自分自身の為に、そのときは面倒なことでも数字で計算しちゃんと向き合っておくことは大切だと思います。
お金のマインドブロックを外す
●真面目に働いていてもジリ貧で生活に困るかも
私の知っているイラストを描く人は、だいたいお金には無頓着で欲がない、人柄の良い人が多いので何かと損をしている印象があります。
やりがい搾取という言葉もありますが、それでいいのなら良いですが生活がかかっているなら良いわけがありません。
私は昔からお金にもその他のことにも無頓着で職場での不条理に思うことに何も言ってこなかったのですが
今になって、あまりに理不尽なことには、思い切って声を上げれば良かったと後悔しています。
でも、その頃の私にはお金のことを含め不満を言う勇気がありませんでした。
何となくそれを悪いことのように感じていたからです。でも、そのことは身にしみて後悔しています。
お金のことをしっかり考えることや、必要な発言をすることは決して悪いことではないと思います。
よく日本人はお金=悪みたいに考えて、お金の話を避けようとすると言われますが、
そのマインドブロックを壊すこと、少なくとも自分が後から困らないようにしておくことは大切だと思います。
●マーケティング感覚を身につける
これも私に全く足りていなかったことです。
ストックイラストもビジネスです。「イラストが必要でお金を払う人がいて、イラストを描いた人はその分お金を貰う」当たり前ですがその仕組みを感覚的に掴めてることは大事だと思います。
好きなイラストを描いてると「それが自然と需要にドハマリして、あっという間に生活費レベル以上に稼げる」なんて人はめったにいません。
売れる為に研究したり努力したり戦略を立てたりは必要です。
マーケティング感覚というと難しそうですが
「自分は何の為にこのイラストを描いてるのかな」
「どんな人に売れるかな」
「どれくらい時間がかかるかな」
「その手間をかけても描く必要があるかな」
「このペースだと数はどれくらい描けるかな」
「横展開はどこまでやるとちょうどいいかな」
なんてことを考えながら描く癖をつけると良いと思います。最初はわからないですが、考えるようにするとだんだん感覚がつかめるようになり、そのうち無意識に考えるようになります。
費用対効果を考えるということです。
また考えながら行動に落とし込むことが大切です。上手くいくことばかりではないし、むしろ失敗が多いと思いますが、それは誰でもあることなので一喜一憂しないで、どんどん描いていく方が売れるには近道になると思います。
ただ、この記事を読んでいる方々と私とは全く状況も違うし、
ストックイラストを「そんなに売れなくてもいい、ただ楽しくやっている」みたいな人はそれでいいのですが、
ストックイラストをやるにしても他のことをやるにしても、イラストが好きで一生懸命素晴らしいイラストを描いているイラストレーターさんが、気がつけば大切なお金と時間を無駄にしないようにしてほしいと思っています。
まとめ
ここ何年間かでストックイラストの世界もどんどん様変わりしていきました。
これからも変わっていくと思います。
私の思うことが全ての人にあてはまるとは限りません。
でも、どうせやるなら結果を出してほしいので
考え方ひとつでもこんなに変わるのだと
私自身、思ったことを書いてみました。
この記事が誰かの役に立てばうれしいです。
参考»【ストックイラスト】お金を掛けても、やって良かったこと、良く無かったこと(時短・効率・モチベアップ)