(2021年7月24更新)
プロのデザイナーでストックイラストに興味がある人に向けて!
プロの商業デザイナーがストックイラストを始める場合、全くの初心者より何倍もお得なことがあります。
会社勤めの場合でもそうですが、特にフリーランスで収入を安定させたい人には、仕事がない時にも、やることができて、いくらかの収入が見込めるのでおすすめです。
自分がダウンロードしたい素材を描けばいい
プロのデザイナーの人ならストックイラストサイトから素材をダウンロードした経験のある人が多いと思います。
私もその1人です。ストックイラストにイラストを描きながら、会社では仕事に必要なイラストをダウンロードすることもしばしばあります。
そしてダウンロードするイラストを選ぶ時、なんとなく決まったパターンや条件があったりします。
【デザイナーの私が体感】デザイナーはこんなストックイラストを選ぶ
選ばれる素材
- クオリティが高い
- 個性的すぎない
- そのまま使える
- 今必要なイラストがセットになっている
あえて選ばない素材
- クオリティが低い
- 個性的すぎる
- めんどうな加工をしなければ使えない
- あとあと使えない
そのパータンや条件は自分がイラストを描くとき、そのまま使えます。
売れたければ選ばれる素材になるようにすれば良いということになります。
当たり前ですが・・
それがイラストを使う側を体感しないとわかりにくいので、単に自分の好きなイラストやラクに描けるイラストばかり描いてしまって売れない、なんてこともあります。
なので、どちらの立場も体感できるデザイナーは有利であったりします。
印刷・WEBの知識があると有利
プロのデザイナーであれば印刷・WEBのいずれか、または両方の知識がある人がほとんどだと思います。
(例えば・・)
イラストを印刷物として使用する場合、
1つのイラストの中に
「パッと見た時は同じ色なのに、良く見れば微妙に色が違うところが、あちこちにある」
これは印刷時のトラブルのもとになります。
デザイナーがそれに気づけば手直しができますが、そこに手間とリスクが生じます。
そのクリエイターのイラストはダウンロードを避けるようになると思います。
もちろん、それを知っていれば最初からそのような作り方はしないでしょう。
また、クリエイター側がグラフィックソフトを使いこなせていない場合もあります。
ですが、
イラストを描くのがプロのデザイナーであれば「自然と身についていことを踏まえてイラストを描く」ことになり有利と言えます。
セット売りを作るとき有利
ストックイラストにはセットになっている素材も多くあります。
もちろん、個々のイラストが描いたときからそのレイアウトで並んでいたわけではありません。
イラストをたくさん描いて、場合によっては文字なども入れて、後から組み合わせるわけですが・・・
初心者は意外と時間がかかる
イラストだけを描いてきた人に多いのですが・・
1つのイラストは描けても、いくつものイラストや文字を並べるのが苦手だったりします。
実は私もそうでした。イラストが好きでデザイナーになったのにデザインのレイアウトは苦手で中々、うまくいかない。
人一倍時間がかかる、イラストだけ描いていたいのに〜
でも、仕事だったらやらねばならない、背水の陣の中、失敗を繰り返し、これも生活の為と何年もやってきて、何とか普通のデザイナーとしてはできるようになりました。
ストックイラストを初めたのは、それより後だったので、自分のイラストならべるくらいは、今ではそんなに時間はかかりません。
売れるには見せ方も大事
イラストや文字を並べるにも、見せ方があります。
目的によって強弱なども違う。そこで売れ方も違ってきます。
とはいえ、どのタイプが売れるかといえば、正解があるようでなかったりするので、並べ方や組み合わせも何パターンか出してみるのがいいと思います。
それはデザイナーをしていれば、パターンも浮かびやすいし、何パターンもセットをつくるのにも、短い時間でできると思います。
少なくとも絵心がある
プロのデザイナーをしている人なら、センスが良かったり、少なくとも絵心はあると思います。最初は無かったとしても養われていると思います。
イラストを描く人も、だいたいはそうだと思いますが・・・
中には、イラストに興味がないのに簡単な内職代わりにと思ってストックイラストを始める人もいるのでは?
私は何年間かストックイラストをやっていますが、年々上がっていくクオリティ、参入者の数、登録イラストの数、もう本当に息を飲むばかりです。
なので、やはり、センスや絵心、専門知識(学んでいくとしても)、根性、これがないと、売れるのはしんどいと思います。
デザイナーは前者の2つは持っていると思うので、やはり有利だと思います。
まとめ
私の経験から思うことばかりですが、デザイナーだから必ずストックイラストを始めろというわけではありません。
デザイナーでもイラストが好きな人ばかりではありません。
私はイラストが好きだから初めたのですが、デザイナーだったことがかなり役に立ちました。
もし、この記事を読んでいる方の中にイラスト好きのデザイナーさんがいるなら、ストックイラストは、今、持っている武器が役に立ちますよ、ということをお知らせしたいと思います。