【ストックイラスト 】描きたいものと売れるものが違っていたら・・・
(2021年5月9日更新)
イラストを描く人の悩みとしてよくあるのが
描きたいものと売れるものが違っている。
そんなことがありますが・・・
①売れなくても描きたいものを描く
②描きたくなくても売れるものを描く
③どちらも描く
このいずれかになると思います。
③を続けながら、①に近づけていくのが一般的な形なのかなと思いますが、
私の場合のあれこれを描いていきたいと思います。
自分のイラストは何が売れるのか
私の場合、描きたいものと売れるものが違っている。というよりズレてました。
私はイラストを描くことは基本なんでも好きなのですが、本来は綺麗なファッションイラストが好きす。
子どもの頃から森本美由紀さんの筆で描いたおしゃれな女性のイラストに憧れていました。
なので筆で描くことが多いのですが・・・
最初にガッツリとイラストを描いた時は、綺麗な女性のイラストを筆で描いていました。
それを、あるストックイラストのサイトに掲載していましたが
全く売れませんでした。
今もそのサイトにいろいろ掲載していますが、1回だけ売れたのは筆タッチで描いた犬のイラストです。(戌年年賀状に使用か?)
そもそもファッションイラストをストックで売ること自体が難しいのかもしれません。
それから、
もっとリーズナブルなストックサイト向きに、違ったイラストを描くようになりました。
その時は人物以外にもいろいろなタイプのイラストを描きました。それは「その方が売れるかな」と思ったからです。
イラストを描くこと自体が好きなので、それはそれで面白かったです。
それも、一年ぐらいは、ろくに売れなかったけど(そういうもんらしいけど)
そして筆で描いた和食、食材、飲み物あたりがだんだん売れてきました。
居酒屋の手描きメニューみたいな感じのイラストです。
何かに使うことが明確なイラストは売れやすいのかもしれません。
売れるとうれしい
売れてくると嬉しいもので、どんどん売れ筋のものを増やしていきました。
それが忙しくなるとファッションイラストは全く描かなくなりました。
でも、描きたい気持ちはいつも心の隅にはありました。
もっと言えば、イメージの世界を絵にしたようなファンタジーや幻想的なイラストを描いてみたいと思っていたのですが、ストックイラストで売るような物ではないので全く描くことはありませんでした。
好きなものに寄せて描く
私自身、芸術家を目指していたわけでは無いので商業的なイラストを描くことがイヤではありませんでした。
私の場合、ストックイラストも手描きで絵画的な要素が多く「ただの作業になってしまって辛い」とは思わずにすんだおかげだと思います。
売れ筋の迫力のあるカニとかフグのイラストを描くのもいいな〜と思うので売れそうなイラストをどんどん描いていくことができました。
筆タッチも和風の居酒屋風だけでなくワインやコーヒーを小粋な感じで描くのにも会うので、おしゃれなファッションイラストが恋しくなったら、それと近い気持ちで描けるワインを描いたりバラの花を描いたりしていました。
そしてたまに女性も描きました。
ですが、私の場合リーズナブルなサイトでも商業的なものも含めて、女性のイラストは全く売れません。点数も足りてないのですが、私より美しく女性を描く人が何人もいるなとは思っていました。
リーズナブルなマイクロストックでは女性の人物イラストは激戦区で、その時点で心が折れていました。
そして特に美しいと思っていたイラストがあるのですが、その人の描いた女性の商業的なイラストは、現状でもとても売れています。
普通にそのイラストはよく見かけるし、私の職場でもダウンロードされていました。
それは、羨ましい限りで、やはり良いものは良いのだなと思っています。
好きなものも描く
ストックイラストに夢中になると売れるものを追いかけがちですが、楽しく描くことは忘れたくないしストックも面白いけど単価が安いので枚数を描くことで消耗も激しいです。
もっと描きたいイラストを描くには時間が足りない、本当に好きなものを描く余力を残したいと思うようになりました。
ストックイラストは販売できるポートフォリオ
ストックイラスト自体をやらないイラストレーターさんもいると思いますが、私はストックイラストを通じてお仕事をいただくこともあります。
ストックイラストも自分のイラストを紹介するツールとして役に立っているのだなと思っています。
なのでストックイラストも続けながらいろんなイラストを描き、その配分は自分の納得のいく形で考えていくというのが現状の形になります。
まとめ
私は基本楽しくイラストを描きたいので、売れるだけのために、自分のカラーではないイラストは描こうとは思いません。それはそのカラーの人には及ばないと思うからです。
ストックイラスト向けには商業的に使いやすいことを考えながら自分の好きなイラストを描きたいと思っています。
それ以外にも余力を残して少しづつでも、もっと描きたいもの(絵本に出てくるような世界観のあるイラスト)を描いていきたいと思っています。それが売れてくれればうれしいのですが^^
イラストの描き方に正解はないと思います。言わばみんな正解だと思います。
たぶん生活がかかっていたりするから、みんないろいろ迷う時もあると思います。
私自身は、こんなにも自分のやりたいことがはっきりとある人間に生まれたことはラッキーだったと思っています。
いろいろ悩んだりした時は、そのことを思い出し、そのマインドを忘れることなく頑張りたいと思っています。