ストックイラストを続けていくと最初はテンション高くノリノリで描いてたけど、なんだか描けないときが必ず来ると思います。
時間が無くて物理的に描けない時は仕方がないとしても「時間はあるけどなんだか気が乗らない」「嫌なことがあった」「心配事がある」など生きてたらなにがしかあるものです。
でもそこで休んでたら、せっかくのストックイラストなのに、ストック効果がいつまで立ってもでない・・・
これでは勿体ない、
なので数年ストックイラストを続けてきて何とか月数万円の収益が出るようなってきた私が、ストックイラストが描けない気持ちになったときに、工夫してきたことや考え方などを記事にしていきたいと思います。
日頃から習慣化すること、ハマること
最初の頃、私は毎日コンスタントに描くこと、コツコツ登録することなどはなかなかできませんでした。
何か良い方法はないかと本を読んだり調べたりするうち、あるインフルエンサーさんが言ってた
●やる気に頼らず習慣化(ハミガキするように)
●努力ではなくハマれ
などの考え方を実践するようになりました。
そして、だんだんノルマを決めてイラストの数を増やしていくうちにそれが習慣になっていて
何も考えなくてもパソコンのまえに座り手を動かす癖がついていました。
そうなれば、気落ちしたり、他に気になることがあっても必ず少しは描けます。
いつも20枚描いてたところ、今日は無理だと思いながらも休憩しながらダラダラ4枚かいたりすれば、つまり4枚は描けたってことになります。
上手くいけば、その勢いで20枚描けることもあります。ハマり出すと描けます。
新たなイラストを描く気がしなけれな今までのイラストをセットにするだけでも1枚増えます。(しかもセットはよく売れます)
「描けない時でも気がつくと描いてた」という結果になり気分も上がったりします。
万全な日などめったに無いので、その積み重ねは大きいです。ゼロはいくら足してもゼロです。
自分のマインドなんか「気のせい、気のせい」と思い込んで、なるべく機会損失を減らすということをやっているうちそれが習慣になりました。
どんな日でも描ける考え方
会社の仕事はできてるじゃないか
イラストを描くよりずっと辛い(人によりますが)会社の仕事は毎日できている、イラストが描けないわけがない。
私は会社員をやっていますが会社の仕事もそうですが、何年も続けているととても辛い時期があったりしました。
それでも日々の仕事はこなしていました。
なぜできるのか考えてみると・・・
①食べていけなくなるから
②他の人が困るし、自分のプライドがあるから
このような理由です。
①のことを掘り下げると
大げさに言えば生きていけないから(さすがにいきなり食い詰めることはありませんが)
でも、ずっと先のことを考えれば、私の給料なら会社の仕事もそうですが、ストックイラストもしっかりやらないと、いずれ生存危機になります。
もちろんストックイラストを始めたときは、そんなことは考えてなかったのですが、収入が出始めてから、いろいろ自分の人生設計とか計算してみて思うようになりました。
なのでストックイラストで本気で収入を上げたい人は、思い描く目標に沿って具体的な計画を計算をしてみた方が、目標や今日すべきことが現実的になり頑張れるのではないかと思います。
ぼんやりと将来が不安な人などは、できれば、ちょっとキツめに数字などを出して一度向き合ったほうが、やることがハッキリしてきて不安も払拭されるのではと思います。
とりあえず気持ちは置いておき、やり始める
だからといって気分がものすごく下がってる時に仕事を始めるのは辛いものです。
仕事が自分の中でパターン化されていくと、感情がどんなときでも比較的楽にできるようになります。
会社の仕事はめちゃめちゃ嫌なことも(複雑な文字校正とか)慣れでできたりします。
ストックイラストもいつものパターンで描くイラストはあまり頭は使わずに慣れで描けます。
そういう風に慣れてしまうと気持ちと切り離して作業しやすいです。
ストックイラストは続けなくても誰にも何も言われることはないので無理に続けることはないのですが、
続けたい気持ちがあるのに続けられなくて、あとで後悔するのなら自分を慣れさせてしまったらいいのでは。
私は何もやる気がしないときは少しだけ描く、もしくは登録、デスクトップの整理、何でもいいから慣れで簡単にできることをはじめてみて、無理と思ったらすぐ休みます。
でも、やり始めたら切りがつくまでやりたくなって、けっこうやってしまうときもあります。
やる気のない時は慣れ、ハマる、習慣、を利用して自分をコントロールするのがおすすめです。
排水の陣は効果がバク上がり
先程書いたように私は会社員をしておりますが、こないだ会社の査定の仕組みが変わり、
給料がかなり下げられるかもしれないという出来事がありました。
何とか免れたのですが、かなりのショックで
それ依頼、今までどうでもよかった会社の査定の仕組みを理解して、逆にこのルールを利用して給料を上げてやろうと思うようになりました。
給料を下げる宣告がトラウマになって、よくも悪くも何をするにも給料が下がらないように考えるようになりました。
ストックイラストにはこの危機感ない。
でも私の場合は、給料とストックイラストの売上も合わせて、家賃が払えて、やっと今の生活水準を維持しています。
ストックイラストが売れなければ家賃が払えず引っ越すしかない、
それは絶対イヤなので、頑張らざるを得ない、ある意味、排水の陣です。
それに気づいてからはストックイラストも、やる気がないときも、全く何もしないで休むことはなくなりました。
何かに脅されてというのは気持ちのいいものじゃないけど、
結果、生産量バク上がりならお得なので
やる気を保つ起爆剤として、
ここで頑張らないと〇〇を失う
ここで頑張らないと〇〇できない
など背水の陣を設定して上手く利用しても良いのではないでしょうか。
私の場合ですが
〇〇すれば給料が上がる→そこそこ頑張る(気分が下がるとやらない)
〇〇しなければ給料が下がる→めちゃめちゃ頑張る(気分なんか関係なくやる)
ストックイラストに応用すると
〇〇枚描けば売上が上がる→そこそこ頑張る(気分が下がるとやらない)
〇〇枚描かなければずっと先に、食い詰める、もしくは重労働で極貧生活→めちゃめちゃ頑張る(気分なんか関係なくやる)
このように思って頑張っています。
「好きなイラストで売れたい」というキラキラした目標もありつつ、こちらは辛辣な感じですが、やっぱりマイナスを避ける方が強烈に頑張れます。
ストックイラストでそこまで考えてないよという方がほとんどだと思いますので、ここからは私の経験上で役に立った生産量を上げるコツなど紹介します。
コツ❶ やりかけ状態の物をつくっておく
テンション激下がりでも、やりかけの状態のものを作っておくと、続きの作業なら、あまりパワーがいらないのでできたりします。
私は下絵をたくさん描いてスキャンしたものがいつもあるし、イラストそのものも、やりかけは画面は閉じません。
パソコンは基本つけっぱなしです。
ダラダラ仕事は良くないですが、やる気のないときは、気をまぎらわすためにYou Tube見ながらでも、続きの作業ならできたりします。
コツ❷ 絵を描くハードルを下げる
ノルマ無視、描きたいものを描く、気分がのらない時はそうします。何も描かないよりは何かはできるので生産性は上がるし気分も上がりやすいです。
コツ❸ 人とやる
会社の仕事と通ずるものがあるのですが、誰かといっしょに仕事をすれば、これは気分でサボれない。
前述のどんな日でも描ける考え方の中で書いた②他の人が困るし、自分のプライドがあるからにあたると思います。
人に目標や、やることの予定を話しておく、SNSで宣言しておくだけでも効果はあると思います。
締め切りをつくれば更に効果が上がります。
コツ❹ 人と合う
ストックイラスト関連の人と知り合うことができると、ストックイラスト始めたての気持ちに戻ることができます。
私が大変行き詰まったときに
セミナー
オンラインサロン
コミュニティ
などでいろんな人と知り合い、とくにPIXTAセミナーは大変励みになりました。
そのころはセミナーもオンラインではなかったので、先輩イラストレーターさんとお話できたのが本当に嬉しかったです。
今はオンラインが増えて直接交流は難しいいですがコミュニティで知り合いができてお話ができるのも励みになります。
人が絡むと大変ですが、会社の仕事ほどガチガチでない良い人間関係があると、程よくモチベーションも上がり承認欲求も満たされて仕事も進むと思います。
コツ❺ 本を読む、You Tubeを見る
まず気分を上げるのにモチベーションが上がる情報を入れるのはおすすめです。
もちろんインプットだけではいけませんが、私は本を読むのが好きなので気分が上がらないときは本をたくさん読むしSNSでいろいろ発信をしている人もいるので、それを見てやる気を出したりします。
一時、ビジネス系のYou Tubeに時間をとられ過ぎてたので、自分にとってこれはというものだけにしましたが、本は興味が出るといろいろ読むのでAmazonでまとめて買って、読んでは売るを繰り返しています。
インフルエンサーは尖った人も多いですが、その方が本は面白いので最近では食わず嫌いを避けて何でも読んでいます。
最初の
●やる気に頼らず習慣化(ハミガキするように)
●努力ではなくハマれ
などはそれぞれ下記の本からきています。
まとめ
私は何でも先延ばしにする癖があり、中々ものごとが前にすすまないということがありました。
でもストック系の仕事でこれは致命的。
なので何年も続けるうちに考え方を工夫しました。
仕事は何でもそうですが、ストックイラストも購入する側からみれば描いてる人の気分や事情は関係ない。
自由なのは嬉しいことですが、何かあれば事情を話して調整などという人間的な要素は入ってこない。
やる気満々で描いてたとしても、とても落ち込んでる時、無理して描いたとしても、1枚は1枚、1枚描けば1枚増える、20枚描いたら20枚増えるという事実があるだけです。
でも、考えようによればとても公平です。サラリーマンの世界のように実力と関係なく先輩が優遇されたり、モテモテの人が優遇されることはない。
必要な気に入られたイラストが間違いなく売れていく仕組みです。
そう思えばストックイラストは継続が大変ですがやっぱりやりがいがあります。
気分屋の私が何とか続けてこれたのも、その仕組みが合っていたのかもしれません。
この記事がモチベーション維持に悩んでる方のお役に立てれば嬉しいです。
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