(2024年10月12日)
私は副業でストックイラストということをやっております。
いろんな時期がありながら気がつけば10年ぐらい経ちました。
本業にしたいと思っておりましたがいまだに会社員のままです。
少しは収益が出てきたものの、10年でこれだけ、これ私の限界なの?とモチベーションが低下しておりました。
そのような状態で惰性で副業をだらだらと続けていたところ最近出会った本に大変感銘を受け勇気づけられました
本を読んで心のモヤモヤがスッキリしたおかげで
「これ私の限界なの?」から
「なんかわからんけどいける気がしてきた」に気持ちが切り替わり
イラストを描くこともストックイラストを始めた頃のように楽しくなってきました。
その本のことを記事にしたいと思います。
なのでストックイラストのコツなどは出てこない記事となりますが、
仕事のことやお金のことに悩んでる人には役に立つかもしれません。
(いわゆるFIRE本です。私の目標はFIREとは少し違いますが、それでも役に立ちました)
こちらの本です。
ずっと違和感だったことに答えをくれた
物語形式の中でいろんな人のFIRE生活が紹介されるのですが、
とりわけ私の心に響いたのは、第2章の川崎理子さんの生活です。
節約生活でFIREに成功したお話ですが、
→誰かの期待に応え続ける会社員生活
→わたし、なんのために生きてるんだろう
→会社に行けなくなった
→節約FIRE生活
→周りがなんと言おうと心から幸せ
このストーリー、ここに私が長い間、心の奥底で引っかかっていたことの答えがあるような気がしました。
私は節約生活がしたいわけではありません.
でも、自由になりたい気持ちはよくわかります。
私は内面はとても我が強く偏った人間です。会社員の生活が本当に向きません。
普通に暮らしているようでもとても辛い時があります。
その謎が解けたような気がしました。
周りとの温度感の違い
昔から、私にとっては当たり前だった、やりたいことや望んでいることが周りの期待と逆行することが多いのです。
有能な人になりたくて、どんな仕事でも一生懸命やっていたら、雑用ばかりが増えて、望む仕事がもらえず何年も経っていたり、
気が付けば後から入った後輩が、やり甲斐のある仕事をしていたりしました。
でも、その不満を押さえつけて生きてきました。遠い昔は文句を言わないことが正しいことだと思っていました。
人と話しても温度感が違いすぎてガッカリすることが多く、自分の生き方の足枷になるので困っていました。
それなのに、相手をがっかりさせたくなくて、そのことをあまり言わないようにしていました。
自分軸でいたい
私はブラック企業に勤めているわけではありません。
それでも私にとって会社員は、その時々で内容は違えど自分と合わない世界でした。
できることをできない前提にされていたり、一人で自由にやった方がいい仕事ができるのに上を付けられたりしました。
自分のことを会社や上司に決められたり、人間関係や仕事内容も選べなかったり、自分軸ではなく誰かに仕事をやらされてると思ってやっていることが辛いのだと思います。
ずっと抱えてた違和感
そして以前は何かと人から低く見られてるような違和感がずっとありました。
今から思えば、昔からもっと率直に自分の思いを言えば良かったのですが、それで成り立ってしまっている職場の中で反発するのは、その頃の私には難しいことでした。
職場以外でも、親しい人の言葉の中に私が真剣に考えてることを軽く見ているようなことが感じられることが多く、だんだん遠ざけていきました。
マルチタスクが苦手
私は2つ以上のことを同時にすることが苦手です。
でも今の生活では、それが許されません。
電話は本当に嫌いで、メールは急ぎでない時は遮られなくて便利だなと思っていたのに即レスが当たり前になってからはこれも負担になりました。
それなのにチャットというものが増えて、しかも延々来続けて、ずっと見ていなければいけない生活に変わりました。
それが本当に辛くて頭がおかしくなりそうです。ずっと本来の業務をする頭になれないのに時間はあったということになっている。
川崎理子さんが手に入れた
道端に咲いている花を見るために立ち止まる生活。これがとても贅沢で羨ましく思います。
本の中の彼女の辛さがわかる気がした
一人で仕事をしていれば、そういったことは気にしなくて済む、なのでストックイラストで生計を立てられるようになって会社を辞めたかった。
本の中で出てくる理子さんは私と違って優秀ですが、
会社に行けなくなった
はそうなる気持ちがわかります。
周りの人の声の
彼女は変になった
はいやいや、心がボロボロの状態から軌道修正して正常になったんだよ
と心から思いました。
副業を始めてから10年が経ち。。。
月10万円も超えられない自分は結局は周りの思う通りできない人間だったのかなと思うこともあり、
とてもモチベーションが下がっていました。
自由になりたいと強く思いながらも会社を辞める勇気も甲斐性もない結局自由には生きられない人間なのかも。
10年という歳月と自分の体にガタが来ていることを感じるにつれそんなことを思うようになりました。
周りの環境が悪くても、きっと自由に生きている人、頑張って自由を手に入れた人はいる。
私は自分に言い訳ばかりして、先延ばしにし続けた。。。
その結果、好きな仕事で自由な生活にはもう間に合わないのか?もしくはそもそもその才覚がなかったのか?
でもそう思ってもイラストを止めることを考えたことは全くありません。
イラストを描くことは子供の頃から好きなので描きたい気持ちは決して変わることはありません。
むしろ、色々考えるうちに何かを創り出して自分や人を感動させることが好きなのだと改めて気付きました。
また、私はどこまでいっても私なので、イラストが売れなくても性格が会社員に都合よく変わるわけがありません。
そんなことで出口の見えないトンネルの中にいるような気持ちでいました。
FAIREがしたいのではなく
FAIREがしたいのではなく幸せな気持ちで暮らしたいのだ。
毎日大きな不満や違和感を抱えた状態は幸せではない。
どんな素晴らしい本を読んでも私の現実は変わりませんが
自分らしい自由な生活を手に入れて幸せになった人もいる(それが本の中のモデルケースであっても実際にそれに近い人はいると思います)、
そう思えただけで100万人の味方を得たような気がしました。
良いことも言い訳も探せばいくらでもある
私の悩んでいたことに関しては時代の流れは明らかに良くなっています(個人で仕事をする人が増えて社会通念が変わりました)
良いことだってたくさんある。
なのに10年経ったとか体にガタが来てとか、また言い訳をしてる、
誰しもが初めから何もかもがうまくいくはずがないのです。
周りのことなど気にせず自分が楽しく暮らせるように行動すればいいだけなのだと前向きな気持ちになれました。
この本は若い人向け(主人公が若いので)ではあるけれど誰が読んでも大切なことを教えてくれると思います。
心に響いたワード
自分の価値観を知り優先順位をつける(86p)
(優先順位が高いことを我慢しても、我慢し続ける人生、いつか必ず破綻する)
当たり前だけど、上手くいかないとわからなくなったり無意識に逆行することをしていたりしました。
先程も書きましたが、私は昔から自分の望むことと周りが望むことが合わずに困ってきました。
でも自分の人生は自分のものなので自分が望むことを主張し、周りも周知するようにちゃんと行動し、それが普通になるようにしていこうと思いました。
手段と目的を間違えてはいけない(177p)
(何のためにFIREするの)
私の目的はFIREではないけれど、イラストを描ける生活がしたかったから始めたストックイラストです。
でも一時期は思考停止でイラストを横展開し、タグ付けのコツやテクニックばかり考え、登録サイトを増やすなどして、好きなイラストを描く時間がなくなっていました。
これはやりたいことでは無い、今は楽しいと思えないことに時間を割きすぎないよう、そのバランスを考えるようにしています。
あなたは天才ですか?(124p)
(天才で無いなら失敗して当たり前、何回も失敗してできるようになる)
以前、私はいつも自分にやらない言い訳ばかりしてきました。
今から思えば頑張ることをサボってばかりです。
ストックイラストも売れないかもしれないなと思っていつまで経っても登録しなければ絶対売れません。
ストックイラストで最初から十分な努力をしていたとは言えないけど、
それでも唯一それなりに頑張ってこれたものです。
(サイトに並んだ自分のイラストを見て、自分の画力にがっかりしながらも進んできました)
今が良いとは言いませんが、今では以前よりはイラストも描けるようになって、お小遣い稼ぎぐらいはできてます。
会社員が向かない件にしても、
誰に何と言われても行動力のある人ならリスクを取ってでも会社なんかサッサと辞めてると思います。
上手くいかなければ次のことを考えてるでしょう。
会社員でいたとしてももっと自分の意見をはっきり言ってこれたなら、
望まないことを押し付けられることも少なかったと思います。
いくら頭で考えても心に思っても何もしなければ同じ毎日の繰り返しです。
それで人生が変わるわけがない。
そして現状維持イコール衰退です(周りは進んでいくので)
小さな失敗は前提で自分が良くなると思うことは少しづつでもやっていこうと思いました。
無駄になるかもしれないけど頑張ってみる(123p)
(最初は無駄になって当たり前、小さなリスクは取ってみる)
まさにストックイラストがこれです。
私はストックイラストのサイトに6700点以上登録してますが半分以上は売れていません。
もちろん、その時は売れると思って描いたけど収益にはつながっていません。
それでも、その結果を見て売れるものの傾向を掴んだり、イラストの悪い部分を直したりしながら精度を上げていくのでトータルでは必要なものだったのかもしれません。
無駄になるかは誰にもわからないし、無駄になる理由を探してやらない言い訳ばかりいましたが、無駄にならないように考えて、少しでも行動していくことが大切だと思うようになりました。
まとめ
「なんかわからんけどいける気がしてきた」はとても大事で、
スイッチが入ったおかげで、なかなか上手くできないと思っていたイラストが、
自分的に納得のいくものが短時間でできたりしました(不思議なもので気持ちが前に向かないとこれができない)
そうなると楽しくなってもっとやろうと思ってきます。
やりたくない仕事をして、周りの望む人の振りをしても生きては行けます。
この本の主人公もそうでしたが、
人間はそれでは幸せにはなれないんだなと思いました。
多分、私が望んでいるのは自由で幸せな生活あり、足りてなかったのはそうなれるという希望や目標で、それを見失っていたのだと思います。
今は10年やってダメでも11年目に何とかなるんじゃないかと思って前向きな気持ちになれたりします。
ストックイラストで最初に収益が出だした時もそうでした(金額的には、まだまだだけど希望が出てきて楽しかった)
楽しい毎日が目標であれば、この本を読んで半ば叶ったようなところがあります。
少なくとも霧の中のゴールのないマラソン状態からは脱出できました。
普通に物語としても読みやすく優しいストーリーであり、
私が紹介したところ以外にも具体的なFIREのストーリーがあり決して精神論を並べただけの本ではありません。
FIREしたい人だけではなく仕事やお金や生き方を、立ち止まってちょっと見直してみたい人にもおすすめです。
個人的には、この物語の続編もいつか読んでみたいです。立派になって幸せに暮らす主人公と恩人(猫)?くんとの心温まる再会など。。。
そしてそれを読んでいる私も幸せに暮らしていますように。
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