【ストックイラスト】イラストを動画にしてみて良かったことと問題点

(2024年12月23日)

#ストックアドカレ23日担当の詩織と申します。

こちらの記事はストック初心者クラブのカッコーさん主催の
クリスマスまでストックイラストの記事が毎日出てくる楽しい企画
#ストックアドカレの記事となります。
既にたくさんの興味深い記事が出ております。ぜひお読みください。

私は長くストックイラストをやっておりますが、今年3月ぐらいから、ひょんなことからストック動画(自分のストックイラスト素材で作ったストック販売向けのアニメーション)を本格的に始めて完全にハマってしまい今では200点以上(横展開が多い)あります。

少しずつ売れてきたり、学んだこともたくさんあるので、現状どのような感じかを記事にしてみました。

良かったこと

売れてきた

何より良かったことは、まだまだ少しづつではありますが売れて来たことです。
今まで描いたイラストは売れるのにとても時間がかかりました。
ストック動画は売れるかどうかは全く読めず始めたので、8ヶ月ぐらいで反応が出て来ただけでもとても嬉しいです。

200点を超えたとはいえ、横展開が多くそこまで種類は多くないのですが1月に1〜2回ぐらいは売れるようになって来ました。

2回以上売れるものが出てきたので、売れる傾向が読めればさらにそこを増やしていく予定です。

単価がいい

イラストより単価がいいので、売れるとその日の売り上げがわかりやすく伸びる(嬉しい)
まだ数は売れてませんんがPIXTAで言えば下のような感じです。

イラストがあまり売れない日に動画が売れると、その日の売り上げの助けになってくれます。

単価が良ければフル回転で作成しなくても良くなるので、考えたり他のことをやる時間ができるのがまた良いところです。

(サイトや条件によっては高単価ではない場合もあります。)

楽しい

私の場合は、本当に楽しくここまでやれました。
まだまだ覚えることは山積みですが、それもまたワクワクです。
それが短期間で点数を増やせた最大の要因だと思います。

動画ソフト(Adobe After Effects)を覚えるのが大変で作る作業がめんどくさいと思う気持ちがあっても、それ以上に楽しいので本当に良いものを見つけたと思っています。

とはいえ、これは誰にでもお勧めはしません。
中々、最初は覚えるのが複雑です。
楽しいかどうかは人それぞれ違うので動画覚えるのが苦手だったり苦痛ならお勧めはしません。
苦手なことを頑張るより、好きで「普通の人は苦になるところを自分はそこまで苦にならない」ものを見つける方が、大きく言えば人生の戦略としても絶対良いと思います。

ちなみに私は現状、仕事でどうにも正確に合わないことをやっていますが、何年たっても、いくら慣れても嫌で嫌でたまらないです。
(数少ないデザインの仕事は楽しいのでそれ以外のことです)

こうなってしまうと良くないので、自分が楽しいと思えることを見つけて、できるなら収入源にしていくのが良いと思います。

やれることが広がった

ストックイラストでもイラストの仕事全般でも先行きは不透明、できること(売るもの)の種類が増えると収入源が増えるので心強いです。
私は去年まではストック動画を10点ぐらい入れたまま止まっていて、動画本格的に覚えたいけど大変だろうな〜と思って何年も経ってました。

やってみたら、とても楽しい、勿体無いことをしていました。
ストックイラストをやる人なら動画の他にも、グッズ販売、LINEスタンプ、ブログ、インスタなど、色々可能性があると思います。

興味があるなら無料でできることも多いので、やってみて自分に合ったものを探すのは良いことだと思います。

イラストと掛け合わせ

動画の技術はまだまだでも、自分のイラストは個性が強いので、それと動画が掛け合わされば、他に同じような動画がないので選ばれやすい(ライバルが少ない)動画ができるのが強みかと思っています。

例えばカウントダウンの動画(数字が10から出てきて秒読みするような)はすでに多くの素材が存在するのですが、筆で漢数字のものは見かけなかったのでつくりました(一般的なものも作りました)
8ヶ月ぐらいで漢数字の方のみ2回ダウンロードされています。

私は筆でイラストを描くことが多いのですが手書きのイラストが動き出すのは意外性があって面白いと思うし個人的になんだか嬉しいです。
レトロっぽさが手伝って、動きのカクカクが気にならない(わざとに見えたり)という良いこと?があると勝手に思ってます。

下手でもアイデアで売れる

動画は時間がかかるイメージがありますが、アイデア次第ではシンプルな短時間て作ったものでも売れます。

シンプルな回っているだけの背景素材が結構売れたりもします。

アイデアの出しかた

趣味で見ているエンタメ系YouTubeに使われている素材を見て、こういったものが役に立つんだと思ってアレンジして作ったりします。

今、私の動画素材で二番目に売れている襖の動画はYouTubeの最初に出てきがちな扉が開くアニメーションを見て思い付きました。

扉は売れるのではないか(でも普通の扉は既にたくさんある)

私は和風のもを描くことが多い(今までに描いた素材がたくさんある)

襖が開く動画を作ろう。

そして、イベントが多い新年に最初には、襖が開くところから始まる広告や動画を作ることは結構あるのではという期待もありました。

 

他にもYouTubeで、めでたい感じの背景はよく使われるな、紙吹雪もよく使われるな
エンタメ動画の中で間を繋ぐのに移動、時間の経過、説明などにもアニメーションがよく使われるな。
ストックイラストと同様、素材としての役割がい多いと感じました。
ストックで求められるのは主役より名脇役といったところでしょうか。

でも、主役が描きたい時もあります。
そういう時は、描きたいものは描きたいし、作りたいものは作りたいので、作ってしまいます。
そして、そのパーツも単品でも販売します。

下の動画は年賀状用に描いたものを動かしてみたくて、とても手間がかかったけど楽しく作れました。
でも、今のところ全く売れていません。
でも勉強になったし作って満足です。
素材の動画より印象的だと思うので、売れなくても自分の実績のプロモーション用に使えればと思っています(年賀状の方はそこそこ売れています)

襖と掛け合わせて、下のようなものも作りました。
文字のないパターン、紙吹雪だけ、などもあります。
こちらも残念ながらまだ売れてはいませんが、掛け合わせて横展開したり、パーツだけで販売したり、バリエーションが増やせるのが良いところだと思います。

一番売れてきてるのは

今の所、一番売れているのが下のおみくじの動画です(何パターンかあります)

まだまだダウンロード数が少ないので肌感覚でしかないのですが、
動くことで魅力が発揮できるものは売れる気がします。
(隠れているものが出てくるとか)

年末が近づくにつれ売れてきています。
やはりイベントや行事や季節ものは需要があるような気がします(イラストと同じですね)

問題点

時間がかかる

(特に最初は技術がないから)複雑なものはイラストを描くより時間がかかります。
アフターエフェクツの使い方がややこしくて、レイヤーだらけで最初はパニくると思います。

ただ、作れば作るほどコツも掴めて、作ったものが流用できるので、だんだん時間を縮めることができます。
あと、割り切って思いついた物の中でも、時間のかかるものは作らないという選択もあります。

PCのスペック

PCのスペックが低いと動きが遅く進まない。PCで他の作業もできない。これは多大なストレスです。
いらないデータは捨てたり、ある程度のできることはしましたが、あまり変わらない。

アニメーションを作るなら一度はやってみたい炎の文字(しかも筆文字は自分が書いた素材がある)に挑戦しましたが、途中で止まったり単純なベクターイラストのアニメよりレンダリングに倍以上時間がかかりました。

もっとやり込みたいけどこのタイプは今は無理、時間対効果が合わないと判断しました。

これは仕方がないなと思い、私は8ヶ月やってみて、こんなにやりこむのなら、きっと無駄にはならないと思うのでPC買い換えようと考えています。
ただこれも私の場合は本当にもっとやり込んで技術をあげたいし、仕事としてやっていきたいからです。
ここは、人それぞれなので、時間やら費用やら気持ちやら計算してみて考えていくのが良いと思います。

休むのも大事

頑張りすぎて腱鞘炎になりました。
途中うまくいかなくて時間がかかっても、仕上げてしまいたい気持ちから出来上がるまで休憩しなかったのです(やらないと月曜からの仕事が始まれば、しばらく間が開く→アップロードが遅れる)

でも、手首に痺れるような痛みが出だして、これはまずいと思い、とりあえず湿布を貼ってサポーターで動かさないようにしました。

病院に行くと時間と費用が取られるし痛みも微妙なところだなと思い、病院だけ調べてしばらく様子を見ていたら痛みはだんだんましになってきました。
でも、手首の同じ場所を動かしすぎて負担がかかるのがわかったので、痛くなくても仕事をするときはなるべくサポーターをして固定するようにしてます。
動画に限らずイラストや他のことでも、長く続けるために
健康は何より大切なので、ちゃんと休息は取る、無理はしないことが大事だと思います。

まとめ

ストック動画もストックイラストと同様で、素材が増えて価格も下がってきているようです。

ですがイラストはもっと前から参入者が増えて飽和してきています。

それでも新たに始めて売れていく人は必ず存在します。

そう考えればストック動画はまだまだ可能性があると思います。あと自分に向いてると思います。せっかく見つけた、好きで向いてることなので、力を入れていこうと思います。

(最後に自分のことを語らせてください。)
私はイラストを描く以外何もできない偏った人間なんです。

子供の頃から人見知りでチラシの裏はもちろん廊下や柱や机の上にまで落書きばかりしてました。

現状、会社では多くのことを同時にこなすのが苦手で事務処理や毎日ランダムにやってくるメールやチャットを返すのが遅く(とても考えて何度も見直してしまう)
早くしようとするとごちゃごちゃになって間違えてしまいます。
毎日大量にある文字校正も途中ですぐ他のことを考えてしまいます。

職種はデザイナーですが、私の職場は時間に対する速さと仕事量しか評価の対象ではないのでクオリティは関係なく、実質デザインすることや絵を描くことはとても少ないので、気持ちが全く仕事に向きません。(会社はそれで成り立ってるのだから、そこを批判するつもりはありません)

ストックイラストでは好きなことが好きなタイミングでできて嬉しいのですが、なかなか思うような結果が出せず、ストック動画が加わったのが、今は小さな希望の光になっています。

そして、もっと先にクリエイターのようなイラストや動画を作りたいという目標があります。

1日も早く自分の好きな仕事で生活ができるように頑張っていきたいです。
来年はもっと自分が進歩していますように⭐︎

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